前橋競輪で開催される県主催の競輪事業をめぐり、県は11日の県議会決算特別委員会で、今年度限りの撤退方針を明らかにした。53年の歴史をもつ県営競輪は、ファン高齢化など時代の波に押され、平成15年度に初の単年度赤字を計上。19年度に累積赤字は約1億4300万円に達したが、経営改善の見通しは立たなかった。16年の高崎競馬廃止に続く県営競輪からの撤退で、県はすべての公営競技から手を引く形となる。