建設業中堅の井上工業(東証2部、群馬県高崎市)は16日、東京地裁に破産手続き開始を申し立て、即日開始決定が出たと発表した。負債総額は、同時に破産手続き開始が決定した子会社のフォレストと合わせ125億円。社員(279人)は全員解雇された。  同社は9月24日、第三者割当増資で18億円を調達したが、うち15億2000万円を部長級社員が無断で社外流出させ資金繰りが行き詰まった。マンション不況による受注減も響いた。同社は「資金流出に関与した社員の刑事告訴を検討している」としている