現役力士の逮捕を受け日本相撲協会に激震が走った。北海道で行われた法事から戻り、午後10時に東京・両国国技館で会見した北の湖理事長(元横綱)は「あってはならないこと。大変遺憾に思います。ファンの方には大変申し訳ありませんでした」と頭を下げた。「(犯行時が)19歳と言われるけど、幕の内の関取ですから。重く受け止めないと行けないと思います」と指摘。早ければ19日にも緊急理事会を開くが「協会として厳正に対応しなくてはならない。厳しく処すべき」と解雇を含めた処分を下す見通しだ。  協会は昨年、世間を騒がせた時太山事件を機に、再発防止検討委員会を立ち上げイメージアップに取り組んできた。そんな矢先の事件に関係者は失望の色を隠せない様子。同委員会の副委員長を務める友綱理事(元関脇・魁輝)は、若ノ鵬と仲のいい同じロシア出身の関取・露鵬と白露山を部屋関係者を通じて事情聴取。「自分たちはやっていません」と潔白を主張されたという。19日には同委員会のメンバーが、その他のロシア出身力士3人を聴取する予定にしている。